
THE CARDIGANS
1992年10月スウェーデン中部の小都市ヨンコピン(Jonkoping)で、当時ハード・ロック・バンドを作っていたピーター(G)とマグナス(B) がポップ・バンドの可能性に気付き、アート・スクールの学生だったニーナ(Vo)、そしてラッセ(Key)とベン(Ds)を加えカーディガンズを結成。
1993年、更なる活躍の場を求めて活動拠点をスウェーデン第三の商業都市であり北欧音楽のメッカでもあるマルメ(Malmo)に移しデモ製作をスタートする。年末、そのデモがプロデューサーであるトーレ・ヨハンソンの目に留まり、彼のタンバリン・スタジオでレコーディングを開始する。
1994年インディペンデント・レーベルから1stシングル”Rise & Shine”を制作し、すぐさまストックホルム・レコーズと契約、トーレのプロデュースで1stアルバム『エマーデイル』を発表する。スウェーデンのラジオ局ですぐさま話題となり、国内で最も人気のある雑誌の読者投票により、この年のベスト・アルバムと評価を受ける。
1995年に発売した2ndアルバム『ライフ』は、バンド初のヒットシングルとなった「カーニヴァル」などにより売上150万枚の成功。その後、1996 年秋3rdアルバム『ファースト・バンド・オン・ザ・ムーン』から「ラヴフール」が映画「ロミオ+ジュリエット」のサントラで話題になりヒット、全米&全英ラジオ・チャートで1位、全英ナショナル・チャートで初登場2位、5週連続Top5入りを果たし、セールスも250万枚を超える。 1997年アメリカにおいてもMercuryと契約し、8ケ所のツアーを行う。
1998年6月4thアルバム『グラン・トゥーリスモ』を発表。ループを多用したその実験的なサウンドは、バンドの成長を感じさせた。 現在まで、このア ルバムは世界で250万枚のセールス。 後、それぞれソロ活動を実施すべくバンド活動を休止する。2003年2月に5年ぶりに5thアルバム『ロング・ ゴーン・ビフォー・デイライト』を発表、途中からトーレの手を離れ、セルフ・プロデュースに挑戦した。2003年のヨーロッパ・ツアーに続き、2004年 には全米ツアーも敢行、大喝采を浴びた。

CLOUDBERRY JAM
クラウドベリー・ジャムは、90年代初頭、高校時代の友人であるヨルゲン、ジェニー、ヘンリックがドラマーのペル・バイストロムとベーシストのペル・ヴァルシンガーと組んでポップバンドを結成したことから始まる。最初のデモ音源を作成するとすぐにスウェーデンのインディーズレーベル「ノース・オブ・ノー・サウス」と契約を結びパートナーシップを築いた。
彼らの音楽は、ライド、シャーラタンズ、ホリーズといったバンドに影響を受けたギターポップから、ヴィンテージ・モータウン、クールジャズ、そしてラテンアメリカ音楽の要素も取り入れ、より多様な影響を受けたサウンドへと徐々に変化していき、彼ら独自のエレガントで繊細なラウンジポップが確立された。
90年代には日本で大成功を収め、1996年にクアトロ・レーベルからリリースされたアルバム「雰囲気づくり」はゴールドディスクを獲得した。 3枚のフルアルバムと数枚のコンピレーションアルバムをリリースした後1999年に解散を決意、別のキャリアを追求することになるが、2004年初頭、ヨルゲン・ワーンストロム、ジェニー・メディン、ヘンリック・スンドクヴィストの3人がバンドを再結成。日本に完全特化した楽しいサイドプロジェクトとして、アルバムのリリースとツアーを行い、再び日本でも成功を収めた。
2015年にEP「we move like we are dance」をリリースして以来、バンドは活動を休止していたが、現在もゆっくりと新作に取り組んでいる。そして2025年、10月に東京で行われるギグでカーディガンズ、メイヤと共に来日が決定。
1998年以来初めて、オリジナルメンバーで再結成ライブを行うことに。そして、近い将来に新曲をリリースすることも計画中。

MEJA
スウェーデン発のダンス・ミュージック・ユニット、<レガシー・オブ・サウンド>のヴォーカルとして2枚のアルバムに参加し、「Happy」が全米シングル・チャート最高29位まで上昇するサプライズ・ヒットを放ったあと、1996年4月、アルバム『メイヤ』でソロ・デビュー。大ヒットした「HOW CRAZY ARE YOU?」に象徴される、アコースティックを基調とした透明感溢れるサウンドと爽やかな歌声が、カーディガンズ等と並んで当時のスウェディッシュ・ポップ・ムーヴメントの中核として日本で熱狂的に受け入れられ、80万枚以上のセールスを記録。
1998年(平成10年)2月に2ndアルバム『SEVEN SISTERS』をリリース。1stの路線を継承した同作も、「ALL ‘BOUT THE MONY」の大ヒットを受け、再び80万枚のセールスを記録。翌1999年には、当時ラテン旋風で世界を席巻していたリッキー・マーティンのアルバムに参加。ここにはリッキーとのデュエット「PRIVATE EMOTION」が収録されたことで、日本とヨーロッパだけでなく全米にもメイヤの歌声が鳴り響くこととなった(このアルバムは全世界で1,700万枚以上のセールス、日本だけでも150万枚を突破)。
2001年に、3枚目のオリジナル・アルバム『リアリテイルズ』、2004年にはカヴァー曲を中心に収録したオリジナルの4作目、『メロウ』を発表。2010年には、 「となりのトトロ」、「君をのせて」、「風の谷のナウシカ」他、スタジオジブリ作品の主題歌を英語で大胆にカヴァーした『アニメイヤ~ジブリ・ソングス』を発表。このアルバムを引っ提げての(現時点では最後の)来日公演も成功を収めた。
2019 年、日本では2004年の『メロウ』以来15年振りのリリースとなる最新オリジナル・アルバムが完成。彼女と好相性の豪華ソングライター陣が参加し、日本のファンの記憶にいまも鮮明に残るメイヤと、現在のメイヤが違和感なく融合した傑作ポップ・アルバムになっている。7月には、』9年振りの来日公演も決定している。